低分散スリット分光器の製作
回折格子を使用した2号機
Written by K. Sugawara Updated
on Apr.10, 2000
  ただいま工事中につき、お見苦しい点はご容赦ください。 
目次
 目的
 
 この分光器は、しし座流星群の流星痕のスペクトル撮影を目的として製作しました。
流星痕は、
    いつ、どこに現れるかわからない
    天球上を(日周運動とは無関係に)移動していく
    拡散し、淡く、短時間で消えてしまう
という特性をもつため、分光データはまだ充分蓄積されていません。
また、流星痕を対物プリズム(グレーティング)法で撮影した場合には、スペクトル上で
異なる波長域の像が重なり合って写ってしまうため、定量的な解析が難しい場合が
多いのです。
そこで、
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スリットを通して分光すること
 
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視野が広いこと
 
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波長分解能、空間分解能をある程度犠牲にしても明るいものにする
 
という目標をたてて分光器を製作しました。
 1998年に製作を開始、98,99のしし群の観測に用いましたが、まだ痕の観測には成功していません。
また、流星痕と同様に拡散した天体である彗星の尾の分光観測も考えています。
主な仕様
 
 
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集光レンズ     50mm F1.4 カメラレンズ
 
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コリメータレンズ  135mm F2.8カメラレンズ
 
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回折格子      島津製作所製 反射型回折格子 格子定数 600本/mm
50mm角
 
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結像レンズ     35mm F1.4 カメラレンズ
 
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撮像デバイス    電子冷却式 冷却CCD Meade Pictor416
 
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スリット       約0.1mm幅
 
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総重量       9kg(ガイド望遠鏡等付属部品を除く)
 
1,2,4は容易に交換可能な構造になっている。
  
基本性能(理論値・実測値)
 準備中
    別のページにまとめてあります。
    別のページにまとめる予定。
問題点・課題
準備中
その他
この分光器の製作にあたって、平成10年度文部省科学研究費奨励研究Bの補助をうけました。